2009年06月18日

父のこと2

もうすぐ父の日ということで、父に関することをもう少し・・・

父は5人兄弟の長男で、小学5年生のときに父親を亡くしてからは、兄弟の父親代わりとして祖母とともに必死で頑張ってきました。
そして大手電機メーカーに就職することができました。
しかし突然父は母に会社を辞めて、鉄工所をしたいと言い出したそうです。
まだ小学生にも満たない姉と私を抱えての脱サラに、当然周りは大反対。
しかし母だけは父がそこまでやりたいなら、と賛成したそうです。
当時の仕事が激務で、このままだとこの人はきっと体を壊すと思ったのもあるらしいです。

ということで鉄工所を立ち上げた父ですが、当然順風満帆な訳がありません。
操業資金が足りず、悩んで一睡もできなかったことも多く、一時は自殺も考えたほどとか。
また、お金のことではよく騙されもしたそうです。

それでも小さい頃から家を支えてきたことで培った根性と、地元の人々や元同僚などの支えで、何度もあった危機を乗り越えてきました。

また、兄弟、友人が困っているときは、厳しい状況でも手を差しのべずにはいられない正確で、周囲が驚くようなくらいの手助けをしてきました。
現在も不況で仕事が少なく、厳しい状況ではありますが、私の医療費のことも心配するなと言ってくれています。
本当にありがたいことです。

そんな父の背中はとても大きく誇らしいものですが、大きすぎるものでもありました。

息子にとっての父親というのは、尊敬の対象であり目標だと思います。
しかし同時に越えなければならない壁でもあります。
それ故のプレッシャーも大きいものがありました。
父が築き上げた程のものを築き上げる自信は、正直ありません。
戦う前に白旗状態です。
父の大きさを知るにつれてそのプレッシャーに悩んだこともありました。
しかし、家業と違う職に就き、また沖縄で病気療養するうちに、正面からぶつかるのではなく、違う方向から挑んで1つくらいは父を越えるものを築けばいいのではないかと考えるようになりました。
それが何かはまだ模索中ですが、ガンや呼吸不全を得たことが何らかのきっかけやヒントになるんじゃないかと考えています。


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Posted by うふどぅ at 14:53│Comments(0)雑談
 
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