昨日は琉球大学八重山芸能研究会の発表会を見てきました。
うた会の人から楽しいと聞いていて、夫婦でぜひ行こうと言っていました。
ところが妻は同じ日、古典芸能コンクールの表彰式、レセプションがある
ことをすっかり忘れており、私一人で行ってきました。
公演の構成は3部構成で、
第1部が斉唱、舞踊、独唱といった、一般的な発表会形式のもの
第2部は「島に生きる」と題して、日々の過酷な労働の生活(労働の日々)と、
日々の労働を忘れ、収穫に感謝する祭りへの意気込み(祝の日)に分けて
当時の人たちの生活の様子を表現したもの
第3部は「浜遊び」と題して、日々の労働を終えた夜、みんなが浜に集まり、
酒と歌で疲れを癒していた様子を表現したもの
でした。
第1部では赤馬~しゅうら節、目出度節の舞踊、斉唱や、古見の浦節、
小浜節などの独唱がありました。
中でも4回生の金子君が歌う小浜節は特によかったです。
聞くところによるとこの金子君、以前半年ほど札幌の小林先生のところに
いたそうです。
その後、琉大に編入したそうです。
たけじさんによると、何でも面白い笛を作るんだとか。
どういう面白さなんでしょう
第2部では早朝から島の人たちが、道すがらユンタを歌いながら
田草取りにでかけるシーンから始まり、男女揃って田草を取りながら
ユンタ、脱穀作業でも同じく作業歌のジラマ(安里屋ぬジラマ)、
夜も月明かりを頼りにユンタを歌いながら作業、といった様子を
演じていました。
見ていて、あ、こういうふうに歌われてきたんだ、というのがよく
伝わってきました。
後半は祭りで出す山鶏捕りや狂言の練習をコミカルに演じた後、
奉納芸能や祭りの最後に踊られるドゥンタなど、それぞれの島、
村で祭りを大切にしている様子が表現されていて、勉強になりました。
第3部の浜遊びでは、本当に月夜の下こんな感じで酒を酌み交わし、
歌い、踊っていたんだなぁというのがよく感じられ、とても楽しそう
でした。
もうそこで打ち上げやってるんじゃないのと思えるくらい。
アブジャーマも登場してクライマックスへ。
最後は六調節で舞台も飛び出し、会場全体でモーヤー(カチャーシー)に。
ところどころいてもたってもいられず踊り出すお客さんも。
締めは弥勒節~やらよう節でお開きでした。
学生たちが特定の師匠を持たず、その島で演じられてる通りに
演者から教わり、先輩が後輩に伝えていくスタイルは、研究所に
通ってる身からすると新鮮でした。
同時に、節歌の勉強もいいけど、そればかりだと八重山民謡の
半分しか味わえていないと感じました。
もっとユンタ、ジラバ(さらにはアヨーも)を歌えるようになって
八重山民謡を味わい尽くしたいですね。
帰りに打ち上げ会場に向かう金子君たち部員と一緒になり、
打ち上げに誘ってもらえました。
話には聞いていてとても楽しく行きたかったのですが、
21時を回っており、夜更かし禁止を徹底しなければいけない
立場上、後ろ髪を引かれつつ遠慮させてもらいました。
金曜にもうた会の飲み会をキャンセルしてますし・・・
(ちなみにこの飲み会は、教師免許試験の打ち上げで、
研究所のA馬さん、H口さん他大工NETから4名が合格
されたそうです。おめでとうございます)